鎖帷子・籠手（池田屋事件使用）
土方家子孫が生家跡で自ら歴史を伝えてきた個人資料館。
全国より歳三の生家をお訪ねくださる皆様の「遺品公開を」とのご要望にお応えして、平成6 年（1994）に開設された土方歳三資料館。
旧家屋は平成2年（1990）に建て替えられ、館長である土方愛が歳三の暮らした家屋で育った最後の世代となりました。
そこで生家に伝わった遺品・史料が今後末永く後世へと受け継がれ、また歴史上の人物としてだけではなく、一個人としての土方歳三の人となりが語り継がれていくことを願って運営して参りました。
個人運営にて至らない点もございますが、歳三さんや新選組を愛する皆様に応援していただき、全国津々浦々、そして世界中からたくさんの方々にご来館いただきました。
生家古写真
休館前の土方資料館外観
土方歳三遺品や新選組史料にとって
“幸せな未来”のために取り組んだこと。
生家に伝わった歳三の遺品・新選組史料が後世へと受け継がれるよう、一旦長期休館に入り、未来へ向けてできる範囲で体制を整えました。
はじめに、学芸員の助力を得ながら雑然としていた土方家・新選組資料の整理を行い、研究者をはじめ史料を必要とする人に情報を共有できるようにしました。
また、国内外の大小様々な形態の展示施設を訪ねて、大規模な博物館の優れているところ、小さな記念館の魅力など研究し、先祖の志を後世に伝えるのはどうすれば良いのか考えました。
さらに皆様に歳三の魅力に触れていただくために、古きを残しながらも屋内外の「思い出作りの場」を創設し、若き歳三の過ごした場所でより楽しんでいただけるように致しました。
鉢金（8月18日の政変使用）
土方歳三全身写真
新選組袖章
土方歳三書簡
土方家の土方歳三史料はあくまでも私家資料。生活用品や家の歴史などと、ひとまとまりになっていることで歴史を語りつぐ力を持っています。歳三が生まれ育った場所で、血脈をつなぐ者が家に伝わる逸話とともに公開していくことで、土方歳三・新選組の歴史が多くの人に愛され、研究され、創作物に取り上げられることにもつながると信じています。
再開後の資料館では、土方歳三の歴史とその精神を共有し、後世に伝えるための場を皆様と共に創造していくことができたらと願っています。
個人運営のため、開館日時など様々な制約がありますが、ご来館くださいました皆様が、本物の遺品や史料と向き合いながら、当家に伝わる土方歳三の息吹を感じとっていただけるのであれば望外の幸せです。
歳三の息吹を永遠に。
土方歳三銅像と矢竹
刀 銘 和泉守兼定
全国津々浦々、世界中からお越しいただいた方々に少しでも楽しんでいただきたい。 そんな思いで資料館を改装いたしました。
具体的には、フォトスポットとして実物大の和泉守兼定パネルを設置。
今後は天然理心流入門体験などの屋外イベントも開催できるよう、庭の改修工事を行ないました。
また石田散薬製造体験や期間限定ショップ、ギャラリーとして活用出来る屋内スペースを創設しました。
新土方資料館外観
屋外スペース
屋内スペース
屋外パネル
新選組や土方歳三を愛する皆さまと一緒に歴史を伝えたい…との思いから、土方家に伝わる歳三さんにまつわるすべてを一冊にまとめました。
歴史の本には載らない、若き歳三の側にあった生活用品、愛用品や土方家に伝わる数々のエピソードなども盛り込むことで、等身大の歳三さんを感じていただけるような内容となっています。
図録本文
図録表紙
判型：B5 頁数：112頁 掲載図版：120点以上 販売価格：2200円（税込）
皆さまといっしょに土方歳三の遺品や史料を100年後の未来につなげたい…。
新選組・土方歳三を愛する皆さまと共に語らい、楽しいひとときを共有できるようメンバーシップ制度やクラウドファンディングの実施など考えています。
開館30周年となる2024年度中に詳細を公開予定です。
皆様のご支援もいただきながら、手を取り合い後世につないでいけたら幸いです。
鎖帷子・籠手（京時代使用）
土方 愛
館長
土方歳三の生家を訪ねて本物の遺品に触れていただくことで、新選組の歴史を後世までつなげていきたいと願い、土方歳三資料館は再開いたします。
土方歳三、新選組を語り継いでくださる皆さまがいる限り、新選組の歴史は不滅です。
ささやかな館ですが皆さまの思いを大切に受け止めながら、皆さまといっしょに歩んでいきたいと思います。
土方歳三資料館開館30周年の節目に
土方歳三資料館はこれまでと同様に、スタッフや様々な方のお力添えをいただきながら、運営をしてまいります。
運営については、基本的にこれまでと同様、毎月2回、第1.3日曜日の開館日を基本とし、春夏秋に特別開館期間を設けます。
開館日時につきましては、下記の公式サイトをご覧の上、ご来館下さいますようお願い致します。